僕の祖母は今年で97歳になります。

愛知県の常滑市に生まれ、名古屋で看護婦として働いていました。祖父とお見合い結婚し、2人の子を授かったあとも、看護婦として働いて定年まで勤め上げました。

そのおばあちゃんの口癖は「おばあちゃんは幸せ」なのです。

なぜなのか?

おばあちゃんは戦争を経験しています。一度だけ話してくれたことがありますが、戦時中に看護学生も野戦病院に駆り出され、名古屋空襲があったときも病院で働いていたそうです。当時10代のおばあちゃんは次々に担ぎ込まれる重傷者の看護を必死で行い、凄惨な現場を経験したそうなのです。

華の青春時代を戦争に潰され、目の前でどんどん人が死んでいく光景を見て、本当に大変な時代だったと話してくれました。

その時代に比べれば今はなんと幸せか!

美味しいご飯が毎日食べられ、孫が5人、ひ孫が9人も生まれ、おばあちゃんは幸せこの上ないと言うのです。

日課である畑の世話をし、ご近所さんとお茶会をしながら趣味の裁縫を楽しみ、たまに遊びに来る孫や曽孫の成長を見届ける。

「こんな平和で幸せな日々を過ごしてたら、みんなに嫉妬されちゃうから、秘密にしてね」

と冗談を言うおばあちゃん。

おばあちゃんが死んだら、あの世で色んな人に自慢しないといけないから、おばあちゃん忙しいのよ。孫がね、しっかり会社の跡を継いで頑張っていてね、可愛い曽孫も生まれて、そうそう、お嫁さんは私の家から100mも離れてない家の子なのよ、それからね、、、

「おばあちゃんは幸せ」

この言葉の中に、今の時代の豊かさと人の幸せを心から喜んでくれる、おばあちゃんの心の暖かさを感じます。

おばあちゃん、僕もあなたの孫に生まれて、本当に幸せです。

寄稿者:田舎の土建屋さん

好きな飲み物は牛乳です