私は小さい頃からおじいちゃん子でした。休みになるとよくおじいちゃんの家に泊まりに行き、夏休みには魚釣りに連れて行ってもらったり、野球を一緒にしたりしました。

おじいちゃんは市役所に勤めていて、職場では相当厳しく、「鬼の○○さん」と陰で呼ばれていたそうです。けれど、私が生まれると、そんな人がまるで別人のように変わってしまいました。

「あの鬼の○○さんが、すっかりデレデレやなあ」と言われるほどだったそうです。

そんなおじいちゃんにまつわる、もうひとつおもしろい話があります。

私が生まれる前、エコーでは「女の子かもしれない」と言われていました。おじいちゃんは男の子を望んでいたようで、出産の日、病院まで駆けつけたものの「女の子やったら、ええわ」と言って、愛車のカブに乗って家に帰ってしまったのだとか。

ところが、いざ生まれたのが男の子だと聞いた途端、すぐに病院へ引き返し、満面の笑みで私を抱っこしてくれたそうです。

もし私が女の子に生まれていたら、魚釣りや野球をすることもなく、おじいちゃん子にはならなかったかもしれません。

そう考えると、男の子として生まれ、おじいちゃんからたくさんの思い出をもらえたことは、本当に幸せだったと思います。

寄稿者:ももりおぱぱ

趣味は魚釣りで、週末は畑で野菜を作っています。FM三重のリスナーです。