
老年だったあの人と、若かった私の風変わりな思い出たち。
tayutaiはいろんな人が執筆する、思い出のコラムです。
私には【おじさん・おばさん】がいる。
物心ついたときから2人をこのように呼んでいるが、私と血のつながりは一切ない。近所に暮らしているご夫婦で、実の祖父母よりも年上だ。
私のことを見つけると、頭の上まで持ち上げ、毎年お年玉もハロウィンも欠かさずくれる。家に行くと、必ずお菓子をくれる。カギを忘れれば、親に電話をかけ、おうちで待たせてくれる。冬はこたつで、夏はホームパックのアイスを食べさせてくれる【おじさん・おばさん】は、みんなにも存在すると信じていた。
中学生になって気がついた。
みんなに、【おじさん・おばさん】がいるわけではない。
高校生になって気がついた。
いつもおかしをくれるのは、“おかしが好きだから”ではなく“私達が喜ぶから”。
大学生になって気がついた。
子供が遠くに住む2人の家には、わざわざ買わないとポチ袋がない。
成人式を迎えて気がついた。
この2人は、引っ越してきた若き日の私の両親もたくさん救ったのだろう。
「私もいつか、だれかのおばさんになりたい。」
そう思いながら、文章をかいている。
私の文章をおばさんによんであげる、おじさん。
そんな場面と、いつものあられを楽しみに、徒歩3分の旅に出る。

寄稿者:ぽにょ
愛知県の大学生。学生生活ラストを楽しむべく、すべてに全力を注いでいます。
夏休みは、6回旅行に行く予定です!!

少子高齢化や人口減少、そしてデジタル化がすすんでいるのに、自分たちが暮らすまちのことはあまり知らない。ふと我に返ったとき、むかし祖母に聞いたまちの想い出話を、無意識に思い返していた。
そうだ、きっと自分が暮らすまちに誇りを持てていなかったんだ。ならば人生の先輩方に聞けばいい。まちにとって想い出はなにより大切な資産だと思うから。
自分が暮らすまちが少しだけ好きになるように「とつとつ」と語っていきます。お付き合いいただければ幸いです。



