こちらに来て、今年(2023年)で50年目になります。私の実家は九州の大分です。実家も写真館で、大阪の写真学校で主人と知り合って、縁があってこちらに嫁いできました。誰ひとり知った方はおりませんので、最初はものすごく寂しい思いもしましたけども。ずっと写真館をしていました。

高田本山の南に入った賑わいの道

娘が三人おりまして、それぞれ結婚して、長女は写真館を継いでくれています。子育て中は私たちは仕事が主で、子どものちょっとしたことは、お義母さんに頼んだりしてね。撮影に出かけるときは、修学旅行や研修旅行などの外泊もありました。その時も安心して行きましたね。今は同居していないですけども、はじめから同居ということで、三世代が暮らして、それが良かったのかも知れないですね。
仕事が忙しかったので近所の人と世間話をするってことはあまりなかったんですが、お義母さんたちは近所のおばさんと、子どもたちを連れてきて近所の家に集まって世間話をしてましたね。

高田本山からひとつ南に入った道に写真館があるのですが、その通りは全てがお店でした。和菓子屋さん、八百屋さん、時計屋さん、うどん屋さん、スーパーもあったので他所に行くことがなく買い物ができて、生活できるという町並みでしたね。活気はね、その、一身田に来たら何でも揃うというので、近所の河芸とか高野尾からも来られたり、よく賑わっていました。
和菓子屋さんは今でも結構あるんですよ。いち、にい、さん、五軒くらいあります。昔からその五軒は変わりなくありますね。おすすめですか?自分が好きなものなんですけど、つるやさんの麩まんじゅうが美味しいです。

写真館の元女将さんが思う、一身田のいいところ

高田本山はどこから見ても「いい感じやなぁ」と思います。散歩すると立派な建物で広々していて、どこ歩いても「素敵やなぁ」というのがありますね。

あと、南の通りに環濠がありますでしょ。一身田小学校から東の方にいく細い道があるんですけど、そこに蔵があって、川の通りに土塀があるんですけどね。そこも素敵です。

桜の花が咲いたりするとまた、綺麗なんですよ。

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