今も昔も、家族で楽しむ名張の花火

元々は鳥取県の米子ってところにいたんやけど、結婚した時に名張に来ました。私、看護学校出てるんですわ。ただ資格があるっていうだけなんやけど。その頃は、卒業したら大きな会社に就職するのが流行ってるというか行きたがったんですわ、みんな。大きい会社には小さい病院がありますんやわ。そこで働いていた時に、主人と知り合ったんです。主人は(愛知県)岡崎市の東レに来てたもんで。ほんで知り合って、結婚は名張でしたんです。夫の実家が名張やったもんでね。

こっちに来たのは25歳くらいの時やと思います。名張の新町いうてね、花火を近くでするんですわ。今年も花火を見に帰らしてもらったんやけどね。7月29・30日と、ひと晩(自宅に)泊まらしてもらって。

昔も(花火は)ベランダから見ましたねぇ。若いときは、子どもと一緒に「最高、最高!」って手を叩きながら喜んで見てくれました。

(花火の日には)「お渡り」いうてね、新町の側にある川を、みんな男の人たちが渡るんですわ。火を持って、花火をするところに行くんやけどね。何のために火を持っていくのかはわからへんけど、近くの神社でやってましたわ。

人数合わせで始めた麻雀

最近、娘がね、テレビでできる麻雀の機械を「コレ持っていき、お母さん。頭がボケたらあかんで」って持ってきてくれたの。で、今はそれを毎日してます。時間さえあったらそれしてるんやけど。

「上海」っちゅうのと、それから麻雀ができるんですけどね。「上海」っていうのは、(牌を)4つずつ消していくから、時間さえかけてしっかり見てたらできる。それはあんまり楽しくないから麻雀ばっかりしてますわ。

麻雀はもともと主人がしてたんです。もともとは、人数が足らんかったからやりはじめたん。麻雀は4人おらんとできないからねぇ。主人と、息子と、長女の旦那さんと3人で、「1人足らんからアンタも入りぃ」っちゅうて。その時は「嫌や」って思いながらしてたんやけどねぇ。

とらえどころのない麻雀の楽しみ

私わからんときは主人に聞いてたもんで、今もあんまり分からへんけども、当たりとか点数とかね。

「なんで上がれへんの、これ?!」って思うこともある、時々。(数牌の)1・9がないし、上がれるはずやのに、上がれへん時あるの。鳴いたりしたらあかんのかなぁ? 「鳴く」っていうのはね、誰かが自分の欲しいものを出した時に「欲しい」って言いますやんか、で揃って、中も揃った時に、上がりやのに「上がり」って言うてくれへんねやわ。

よう分からへんのやけど、面白い。何でか分からんけど。

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